AIコンサルを中小企業が頼むには|頼める仕事4種類・費用の目安(6社の公式料金)・補助金・選び方

更新日:著者:AITECH編集局

監修:株式会社AITECH

AITECH編集局

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「社内にAIに詳しい人がいない中小企業でも、外部のAIコンサルに頼めば業務にAIを使えるのか」。料金を公式サイトに出している支援会社6社では、顧問は月5万円から、研修は12万円からです。3〜6か月の最低契約期間を設ける会社もあります。

先に答えると、頼めるのは方針づくり・研修・顧問・作って納めるの4種類です。任せたい業務を1つ決めてから、その範囲をすべて引き受けられる会社を選びます。この記事では、費用の目安、使える補助金、選び方が分かります。料金は各社の公式サイトで2026年11月3日に確認しました。

この記事の結論

  • 頼める仕事は4種類:方針づくり・研修・顧問・作って納める。1社に全部でも、1つだけでも頼める
  • 費用の目安:公式に料金を出す6社では、顧問は月5万円から、研修は12万円から、方針づくりは30万円から
  • 公的な支援:研修は人材開発支援助成金、ソフトの導入はデジタル化・AI導入補助金の対象になる場合がある
  • 選ぶとき:範囲・料金・担当・成果・終了後の5つを、契約の前に書面で確かめる
  • 相談の前に:任せたい業務を1つと、その業務に今かかっている時間を書き出しておく

中小企業のAI導入を、業務の整理から一緒に進めます
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AIコンサルとは:業務のどこにAIを使うかを決め、社内で使い続けられるまで手伝う外部の支援

握手する2人の手の写真に「業務を決めてからAIを選ぶ」の文字

AIコンサルとは、中小企業の業務のどこにAIを使うかを決め、導入して社内で使い続けられるまで手伝う外部の支援です。AIのツールを売る会社や、研修だけを行う会社とは、決めてくれる範囲が違います。

依頼先決めてくれること手を動かす人
AIコンサルAIを使う業務と順番、使うツール契約による(助言だけ、または作るところまで)
ツールの販売会社自社のツールの設定社員
研修会社研修の内容研修を受けた社員

支援会社の中には、相談の段階で「何から始めるか」を決めるところから手伝う会社があります。たとえばOrcaは、無料相談で業務を聞き取り、最初に取り組む業務を1つに絞ります(Orca 公式サイト、2026年11月3日確認)。

中小企業がAIコンサルに頼める仕事は4種類

中小企業がAIコンサルに頼める仕事は、方針づくり・研修・顧問・作って納めるの4種類に分けられます。1社に全部を頼むことも、1つだけを頼むこともできます。

  • 方針づくり
  • 研修
  • 顧問
  • 作って納める
依頼の形中身受け取るもの
方針づくり業務を書き出し、AIを使う業務と順番を決める業務の一覧と、AIを使う順番の計画書
研修社員にAIの使い方を教える社員が業務でAIを使える状態
顧問毎月の打合せとチャットで、相談と改善の提案を続ける毎月の打合せの記録と改善の提案
作って納める業務に合わせたAIの仕組みを作り、使える状態で渡す動く仕組みと、使い方の手順書

顧問は、「伴走支援」とも呼ばれる、毎月続ける契約のことです。助言だけの契約では、実際に手を動かす人が社内に要ります。

実際の支援では、4種類を組み合わせます。COACH AIの受講生が受注した例では、料金を4つに分けていました。「最初の環境づくり(一括)」「月額の顧問(月の上限時間つき)」「1人あたりの研修」「作る部分は別の見積もり」です。最初は作るところを外部が引き受け、仕組みが動き始めたら研修を増やして社内で回せるようにする順番もあります。

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相談から社内で使い続けるまでの流れは5段階

AIコンサルへの依頼は、相談→業務の書き出し→小さく試す→本番で使う→毎月直す、の5段階で進みます。

  1. 相談する困っている業務と、社内の体制を伝える
  2. 業務を書き出す業務の流れを紙や表に書き、AIに任せる部分を決める
  3. 1つの業務で小さく試す効果を測る数字を決めてから試す
  4. 本番で使い始める使う人と、確認する人を決める
  5. 毎月、結果を見て直す誤りや使われていない機能を確かめる

期間の目安を公式サイトに出している会社もあります。のぞみコンサルティングの目安は、方針の整理までが1〜2か月、小規模な導入が3〜6か月です(AIコンサルコンシェルジュ、2026年11月3日確認)。

2の業務の書き出しが、いちばん大事な段階です。COACH AIの受講生で、AIコンサルの会社を経営する人は、縫製工場の社長と一緒に業務の流れを紙に書き出しました。そのうえで、職人の手仕事や紙で残すべき部分は変えず、手間のかかる部分だけを自動にする方針を決めています。

依頼先がいきなりツールの話を始めたら、先に業務の書き出しをしてもらうよう頼んでください。小さく試して効果を数字で見てから、範囲を広げます。

AIコンサルの費用はいくらかかりますか?

グラフを表示したノートパソコンの写真に「顧問は月5万円から」の文字

費用は依頼の形で変わります。公式サイトに料金を出している6社では、顧問は月5万円から、研修は12万円から、方針づくりは30万円からです。顧問には3〜6か月の最低契約期間を設ける会社があります。

会社公式サイトの料金契約期間
ウェスタナAI顧問月50,000円(税別)。月1回2時間最低6か月
Orca研修・顧問研修 1回150,000円から。顧問 月90,000円・月180,000円(いずれも税別)顧問は最低3か月
CurioAI顧問月30万円(税込)。作る作業を含むと月50万円(税込)最低3か月
日本AI導入支援協会AI顧問月5万円・10万円・30万円の3プラン公式サイトに記載なし
のぞみコンサルティングAIコンサルコンシェルジュ事前相談は無料。コンサルティングは30万円から個別の支援は3か月〜1年程度
YENGIMON研修・コンサル動画研修 120,000円から。研修と相談 330,000円・550,000円(税込)1か月・3か月

並び順は五十音順で、評価の順位ではありません。料金は2026年11月3日に各社の公式サイトで確認したもので、変わることがあります。

料金の形は、月額、1回ごと、一括の見積もりの3つです。何を作るかが決まっていない段階では、月額や時間単位の契約が向いています。COACH AIの運営も、頼みたいことがはっきりしない相手には、一括の見積もりより時間単位の料金を勧めています。月額の顧問の金額は、月の上限時間で決まることが多いため、上限時間を必ず確かめてください。

費用を抑える公的な支援:補助金・助成金・無料の相談窓口

AIの導入には、国の補助金・助成金と、無料で何度でも使える相談窓口があります。どれも条件があるため、依頼先と契約する前に確かめます。

デジタル化・AI導入補助金の公式サイトの画面。デジタル化・AI導入補助金制度概要 の見出し
出典:デジタル化・AI導入補助金 公式サイト(https://it-shien.smrj.go.jp/about/・2026年11月3日撮影)
制度中身直近の変更(2026年11月3日確認)
デジタル化・AI導入補助金旧 IT導入補助金登録されたソフトやクラウドの導入費用の一部を補助。導入と活用のコンサルティング費用も対象に含められる2026年分の交付申請の最終締め切りは2027年1月7日17時
人材開発支援助成金事業展開等リスキリング支援コース10時間以上の研修で、中小企業は研修の経費の75%を助成2026年8月3日から、業務に結びつかない一般的なAIの使い方の研修は対象外
よろず支援拠点生産性向上支援センター国が設置した無料の経営相談所。何度でも無料で相談できる2026年4月1日に生産性向上支援センターを設置。2026年8月にAIアドバイザーの一覧を公開

デジタル化・AI導入補助金の通常枠の補助率は2分の1以内(条件により3分の2以内)です。申請には、事務局に登録された「IT導入支援事業者」と組む必要があります。コンサルティングだけでは申請できず、登録されたソフトの導入が前提です。

人材開発支援助成金では、2026年8月3日から、汎用的な指示文の作り方を学ぶ研修が対象外になりました。「生成AIで営業担当者が提案書を作る」のように、特定の業務に直接使う研修が対象です。eラーニングの研修は、同じ社員について年度に1回までとなりました。

出典:デジタル化・AI導入補助金 通常枠・交付申請の最終締め切り日について・厚生労働省「令和8年8月3日からの変更点について」(PDF)・よろず支援拠点とは(2026年11月3日確認)

依頼先を選ぶときに確かめる5つ

依頼先を選ぶときは、範囲・料金・担当・成果・終了後の5つを、契約の前に書面で確かめます。2〜3社に同じ質問をすると、違いが分かります。

依頼先に確かめる5つの点

  • 範囲:方針づくりから作って納めるまで、頼みたい範囲を1社で引き受けられるか
  • 料金:金額・最低契約期間・範囲外の作業の追加費用・AIの利用料をどちらが払うかが書面で出るか
  • 担当:実際に担当する人と、その人が手がけた事例を見せてもらえるか
  • 成果:何を測って効果とみなすかを、始める前に一緒に決めるか
  • 終了後:作った仕組みの権利がどちらに残り、データと手順書を引き継げるか

作った仕組みの権利は、扱いが分かれやすい点です。COACH AIの運営は、受講生に3つに分けて決めるよう教えています。依頼主から受け取った資料は依頼主のもの、依頼先が元から持つひな形は依頼先のものです。専用に作った仕組みは、契約で個別に決めます。

見積もりの前提を超える依頼は、追加の費用と納期を書面で合意してから始めてもらいます。途中で「これもできますか」が出やすいため、範囲を最初に書面にします。

依頼の範囲と進め方を、業務の聞き取りから一緒に整理します
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頼む前に社内で決めておくこと

紙に書き込む手の写真に「任せる業務を1つ書き出す」の文字

相談の前に、任せたい業務を1つと、その業務に今かかっている時間を書き出しておきます。この2つがあると、依頼先は効果の見込みと費用を具体的に出せます。

相談の前に書き出す4つ

  • 業務:AIに任せたい業務を1つ(例:見積書の作成、問い合わせへの返信)
  • 時間:その業務に今かかっている時間(月に何時間、誰が)
  • 窓口:社内で依頼先とやり取りする担当者と、決める人
  • 情報:AIに渡してよい情報の範囲(顧客の個人情報や社外秘を入れてよいか)

COACH AIのコーチは、「戦略→業務の流れ→AIに任せる部分」の順で決めるよう教えています。最初から自動化を考えないためです。支援する側は、商談に決める人が出るか、AIで何をしたいかが具体的か、時期と予算の見込みがあるか、の3点を見ています。依頼する側も、この3点を決めてから相談すると、話が早く進みます。

AIコンサルが向いている会社・向いていない会社

社内にAIに詳しい人がいない会社や、何から始めるか決まっていない会社に、AIコンサルは向いています。作るものが決まっている会社は、開発会社に直接頼む方が早い場合があります。

向いている会社向いていない会社と、合う依頼先
社内にAIに詳しい人がいない作るものが決まっていて作るだけ → 開発会社に直接頼む
何から始めるか決まっていない社内にAIを作れる人がいる → 研修かツールだけで足りる
社員に使い方を広めたい毎月の費用を出せない → 無料の相談窓口か、研修1回から始める

AI導入の支援事例:AITECHが支援した8件

AITECHとAITECH認定パートナーは、人材・建設・運送・会計など8つの業種で、AIによる業務の自動化を支援してきました。下の表は、AITECHの公式サイトの支援事例ページに載せている8件です(2026年11月3日確認)。

AITECHの支援事例ページの画面。営業リスト作成、積算、採用レポート、シフト作成の4件の事例カード
出典:株式会社AITECH 支援事例(https://aitech-japan.co.jp/cases/・2026年11月3日撮影)
会社課題結果
人材・IT A社認定パートナーによる支援手作業で1日30件しか営業リストを作れなかった1日2,000件に。商談化率は5%未満から15%に
建設 B社見積ができるのは70歳の社員1人だけだった図面を入れるとAIが概算見積を作る
求人広告代理店 C社応募データの集計と資料づくりを毎月手作業で行っていた定例の採用レポートまで自動で作り、担当者は確認だけ
運送 D社管理職がドライバー業務の合間にシフトを作っていたLINEで集めた情報から配送の予定が自動で組み上がる
人材紹介 E社合否判定・スキルシート作成・案件との照合が手作業だった4人月分の業務を自動化(年間約1,440万円の利益改善)
会計事務所 F社認定パートナーによる支援レシート・領収書を手で入力していた経理作業を90%削減。100枚を約5分で処理
広告運用代行 G社認定パートナーによる支援月次レポートに1社あたり4〜6時間かかっていた8〜12分に短縮。月150時間以上を削減
経営者コミュニティ H社見込み客・会員・交流会の情報が分かれていた会員の課題と提供できることから、マッチングの候補を出す

人材紹介 E社:面談後の業務を自動化し、4人月分を削減

業種人材紹介
導入前面談後の合否判定、スキルシートの作成、案件との照合と社内への提案を、すべて人手で行っていた
仕組み面談の録画を自動で取り込み、AIが文字起こし・要約・合否判定を行い、スキルシートを作って案件と照合する
結果4人月分の業務を自動化(月120万円×12か月=年間約1,440万円の利益改善)

面談の後に続く5つの作業を、録画の取り込みから担当者への連絡までつなげた事例です。担当者には、おすすめの案件の順位と提案書が届きます。

1つの作業ではなく、面談の後に続く作業をまとめて任せたことで、4人月分の削減になりました。業務の流れを書き出すと、つなげて任せられる作業が見つかります。

広告運用代行 G社:月次レポートを8〜12分で作成

業種広告運用代行(AITECH認定パートナーによる支援)
導入前月次レポートに1社あたり4〜6時間、合計で月200時間以上。分析の深さが担当者によってばらついていた
仕組みGoogle・Meta・Yahoo!の広告の数字を1つの形にまとめ、過去のレポート2,011件を学習したAIが考察を書く
結果1社あたり4〜6時間から8〜12分に。月150時間以上を削減。顧客の広告効果は平均20%向上

顧客ごとに毎月作っていた広告のレポートを、数字の集計から考察の文章まで自動で作るようにした事例です。レポートはPDF・Excel・PowerPointで出力します。

毎月同じ形で作る資料は、AIに任せやすい業務です。過去のレポートを学習に使ったことで、担当者による分析の深さのばらつきも減らせる形になっています。

建設 B社:ベテラン1人に頼っていた積算をAIが担う

業種建設・工事
導入前見積ができるのは積算部の70歳の社員1人だけ。後任を採用できず、見積が滞って受注の機会を逃していた
仕組み平面図・立面図をアップロードすると、ベテランの考え方を学習したAIが積算する
結果工事費・現場管理費・諸経費・総計の概算見積を自動で作成

積算の担当者を採用できない会社で、ベテラン1人の積算を、量産できる形にした事例です。

人を採用できない業務や、1人に頼っている業務は、AIの導入で効果が出やすい業務です。その人の判断の手順を、AIに学習させる材料にできます。

出典:株式会社AITECH 支援事例(2026年11月3日確認)

8件の事例を含む「AITECH AI活用事例集」(47ページ)を無料で配布しています
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AITECHに相談する場合:頼めることと申し込み先

AITECHには、AIの仕組みの受託開発、法人向けのAI研修・導入支援、専任のプロ人材と進める支援の3つを相談できます。企業の規模や業種を問わず対応しています。

依頼の形AITECHのサービス
研修法人向けAI研修
作って納めるAIエージェントの開発(受託)・業務の自動化支援
方針づくり・顧問AI導入支援、AIエージェント構築プロパートナー(専任のプロ人材が、小さく始めて効果を確かめながら範囲を広げる)

AIエージェントとは、AIが業務の手順に沿って作業を進めるしくみのことです。プロパートナーでは、AITECHが独自のAI人材バンクから選んだ「AITECH認定パートナー」が担当します。

相談は、お問い合わせページで種別を選んで送ります。種別は「AIエージェント構築・業務自動化支援」か「AIエージェント構築プロパートナー」です。メール(info@aitech-japan.co.jp)でも受け付けています(AITECH 事業内容、2026年11月3日確認)。

まとめ:最初にやることは、任せたい業務を1つ決めて、今かかっている時間を書き出すこと

最初にやることは、任せたい業務を1つ選び、その業務に今かかっている時間を書き出すことです。

  • AIコンサルに頼める仕事は、方針づくり・研修・顧問・作って納めるの4種類です。
  • 公式に料金を出している6社では、顧問は月5万円から、研修は12万円から、方針づくりは30万円からです。
  • 研修は人材開発支援助成金、ソフトの導入はデジタル化・AI導入補助金の対象になる場合があります。
  • 依頼先には、範囲・料金・担当・成果・終了後の5つを、契約の前に書面で確かめます。

よくある質問

社内にIT担当者がいなくても頼めますか?

頼めます。のぞみコンサルティングは、専任の担当者がいなくても、窓口の担当者を1人決めれば進められると公式サイトで案内しています。窓口の担当者と、最後に決める人は決めておいてください。

何を頼むか決まっていなくても相談できますか?

相談できます。多くの会社は、無料の相談で業務を聞き取り、最初に取り組む業務を決めるところから始めます。相談の前に、困っている業務を1つ書き出しておくと話が早く進みます。

相談したら、必ず導入まで進めないといけませんか?

進める必要はありません。のぞみコンサルティングは、相談の結果、今は業務の見直しを優先すべきと判断した場合はそう伝えると案内しています。契約の前に、どこまでが無料の相談かを確かめてください。

AIコンサル・AI顧問・AI導入支援は何が違いますか?

呼び方は会社ごとに違います。この記事の4種類でいうと、AIコンサルは方針づくり、AI顧問は毎月の顧問にあたります。AI導入支援は、研修や作って納めるところまで含むことが多い呼び方です。名前ではなく、中身と受け取るものを確かめてください。

この記事の監修者

株式会社AITECH

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AIエージェントの構築・業務自動化の支援、法人向けAI研修、AIコンサルタント養成スクール「COACH AI」の運営を行う株式会社AITECHの編集局。

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