AIコンサルとして独立する方法|未経験から始める5段階・必要なスキル・最初の顧客の見つけ方【2026年11月】
更新日:著者:AITECH編集局

監修:株式会社AITECH CEO
監修:株式会社AITECH
「未経験から、AIコンサルとして独立できるのか。何から始めればよいのか」。総務省の調査では、本業がフリーランスの人は209万人で、働く人の3.1%でした(2022年の調査)。
先に答えると、未経験からでも独立は目指せます。ただし、会社員のうちに副業で1社目の案件を受託し、事例と月額の契約を作ってから独立する順番が安全です。この記事では、未経験からAIコンサルとして独立するために、何から順に始めればよいかが分かります。制度と料金は2026年11月4日に各省庁と公式サイトで確認しました。
この記事は、AI事業の立ち上げを学ぶスクール「COACH AI」を運営する株式会社AITECHが書いています。
この記事の結論
- AIコンサルとは:依頼主の業務のどこにAIを使うかを決め、社内で使い続けられるまで支援する仕事
- 独立の順番:会社員のうちに副業で1社目の案件を受託し、事例と月額の契約を作ってから開業届を出す
- 必要なスキル:業務を聞く力・AIのツールの知識・料金と契約を決める力。プログラミングは最初は不要
- 最初の顧客:今の仕事の人脈と、業務を知っている業界の会社から探す
- 契約と手続き:契約の形・範囲・権利・AIに入力してよい情報を書面で決め、独立したら開業届を出す
AIコンサルとしての独立を、最初の提案から月額の契約まで専属コーチと進められます
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AIコンサルとは
AIコンサルとは、依頼主のどの業務にAIを使うかを一緒に決め、導入して社内で使い続けられるまで手伝う仕事です。
AIで仕事を始める人の多くは、AIコンサル・AI受託・AI顧問の3つを組み合わせます。違いは、何を約束して、どう料金をもらうかです。
| 仕事 | 何をするか | 料金の形の例 |
|---|---|---|
| AIコンサル | 業務の流れを書き出し、AIを使う部分を決めて、導入を手伝う | 時間単位・期間を決めた一括 |
| AI受託 | 依頼主の業務に合わせて、AIを使った仕組みを開発し、納品する | 成果物ごとの一括 |
| AI顧問 | 月額の契約で、AIの使い方の相談と改善を続けて受ける | 上限の時間を決めた月額 |
AIエンジニアとの違いは、仕事の出発点です。AIエンジニアは、決まった仕様のものを作ります。AIコンサルは、「何を作るか」「そもそもAIを使うか」を依頼主と決めるところから始めます。
副業としての始め方の全体は、AI副業の始め方の記事にまとめています。依頼する会社の側から見たAIコンサルは、AIコンサルを中小企業が頼むにはの記事にまとめています。
未経験からAIコンサルとして独立するまでの5段階
独立までの流れは5段階です。自分の業務を1つAIで効率化し、副業で1社目を受託し、事例と料金の形を作り、月額の契約を増やしてから開業届を出します。
- 自分の業務を1つ効率化する今の仕事の作業を1つAIで効率化し、前と後の手順を記録する
- 副業で1社目を受託する勤め先の就業規則を確認し、知り合いの会社に提案する
- 事例と料金の形を作る1社目の作業を事例にまとめ、時間単位・一括・月額の料金を決める
- 月額の契約を増やす納品した仕組みの改善を、上限の時間を決めた月額の顧問にする
- 開業届を出して独立する月額の契約が続いてから、会社を辞める時期と手続きを決める
1段階目で自分の業務を使うのは、許可を取らずに試せて、前と後を比べられるからです。自分で試した手順は、そのまま最初の提案の材料になります。
COACH AIを運営する株式会社AITECHは、始めたばかりの受講生に「商品の開発」と「集客」の2つに絞るよう伝えています。コンサルの資料を最初から作り込むより、1件の事例を見せる方が、商談が進みやすいためです。
会社を辞めるのは5段階目です。厚生労働省は2018年1月にモデル就業規則を改め、副業・兼業の規定を新しく設けました。それでも、決まりは会社ごとに違います。副業を始める前に、勤め先の就業規則を読みます。
独立の時期は、退職の日からではなく、月額の契約の数から決めます。会社員のうちに1社目を受託しておくと、独立した月から仕事がある状態で始められます。
副業の1社目から月額の契約まで、専属コーチと進められます
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AIコンサルに必要な3つのスキル
AIコンサルに必要なスキルは、依頼主の業務を聞き出す力、AIのツールの知識、料金と契約を決める力の3つです。
| スキル | 何ができればよいか | 身につけ方 |
|---|---|---|
| 業務を聞く力 | 依頼主と業務の流れを紙に書き出し、手間の多い部分を見つける | 今の職場や知り合いの会社で、業務の流れを書き出してみる |
| AIのツールの知識 | ChatGPT・Claude・Geminiと自動化のツールで、何ができて何ができないかを説明する | 自分の業務で毎日使い、失敗した例も記録する |
| 料金と契約を決める力 | 作業の範囲・料金の形・成果物の権利を、受託する前に決める | この記事の料金と契約の章の項目で、見積もりを1枚作る |
COACH AIの受講生の経験では、最初の商談で役に立つのは、プログラミングやデータ分析より、業務を聞く力です。
ある受講生は、1年前に訪問した縫製工場で、話を聞くだけで何も提案できませんでした。学んだ後に再訪し、社長と業務の流れを紙に書き出しました。職人の手仕事は残し、手間の多い部分だけを自動化する方針にしています。本人の結論は「技術より、相手に寄り添って聞く力が大事」でした。
コーチの勉強会でも、順番は「戦略、業務の流れ、AIに任せる部分」と教えています。最初から自動化の方法を考えないことが、聞く力の中身です。
AIコンサルが最初に覚えるツール
最初に覚えるツールは、文章と調べものに使うChatGPT・Claude・Geminiと、決まった作業を自動で動かすn8nです。
n8nとは、決めた順番で作業を自動で動かす、ノーコードのツールです。料金は2026年11月4日に各社の公式ページで確認しました。
| ツール | 無料で使える範囲 | 仕事用の契約 |
|---|---|---|
| ChatGPT | Free(0ドル) | Business:1人月20ドル。仕事のデータを初期設定で学習に使わない |
| Claude | Free(0ドル・使用量の制限あり) | Team:スタンダードシート1席月20ドル(年払い)・月払いは25ドル |
| Gemini | 無料(0円・Googleアカウント) | 有料のプランあり(料金は公式ページ) |
| n8n | クラウド版の無料の試用(カード不要) | 有料のプランあり(料金は公式ページ) |
料金は米ドルの表示で、為替と税で支払額が変わります。プランの名前と料金は変わることがあるため、契約の前に公式ページで確認します。
自分の勉強には無料版で足ります。依頼主の資料をAIに入力して作業するときは、学習に使われない設定や仕事用の契約かを先に確認します。n8nの使い方はn8nの使い方の記事で、最初の自動化を作るまでを書いています。
ツールの数を増やすより、1つのツールで依頼主の作業を1つ効率化できることが先です。提案の場では、ツールの名前より、何分の作業が何分になったかを聞かれます。
AIコンサルの資格
AIコンサルの仕事をするために、法律で必要とされる資格はありません。資格は、知識を証明する手段や、名刺に書ける実績として使います。
AIの知識を証明する資格には、G検定と生成AIパスポートがあります。2つともオンラインで受けられ、G検定は受験資格の制限がありません。内容は2026年11月4日に主催団体の公式ページで確認しました。
| 資格 | 試験の範囲 | 受験料(税込) |
|---|---|---|
| G検定 日本ディープラーニング協会 | ディープラーニングの基礎知識と、事業に活用する方針を決める知識 | 一般13,200円・学生5,500円 |
| 生成AIパスポート 生成AI活用普及協会 | 生成AIの基礎知識と、情報漏えいや権利侵害などの注意点 | 一般11,000円・学生5,500円 |
依頼主が見るのは、資格よりも「自分の会社の業務が良くなるか」です。資格の勉強は、事例を作る作業と並行して進めます。
AIコンサルの最初の顧客の見つけ方
最初の顧客は、今の仕事でつながっている人と、自分が業務を知っている業界の会社から探します。
知っている業界から始めるのは、業務の流れを聞いたときに、手間の多い部分の見当がつくからです。COACH AIの運営が受講生にすすめた見込み客の集め方は、次の表のとおりです。
| 集め方 | 何をするか |
|---|---|
| 知人への個別の連絡 | 前の職場や取引先に、自分の業務を効率化した事例を見せる |
| 経営者の集まり | 経営者の交流会や業界のイベントで、小規模に試す提案をする |
| SNSでの発信 | Facebookなどで、試した事例を投稿する |
| お役立ち資料 | 業界向けのAI活用の資料を作り、サイトから読めるようにする |
| 登壇 | オンラインの勉強会やカンファレンスで、事例を話す |
| 案件の紹介サイト | フリーランス向けの案件の紹介サイトに登録する |
問い合わせフォームから営業するときは、相手のサイトの利用規約と「営業お断り」の表示を確認します。
紹介された商談を受けるかを判断する3つの点
- 相手:商談に出るのが、代表か決裁する人か
- 目的:「見積もりを早くしたい」のように、AIでしたいことが具体的か
- 時期:今期中・補助金を使いたいなど、時期や予算のイメージがあるか
COACH AIの運営は、相手と目的の2つがそろえば受けてよいとしています。3つとも分からない商談は、情報を集めている段階の可能性が高いと判断します。
最初の顧客への提案資料と見積もりを、専属コーチと作れます
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AIコンサルの料金の決め方
AIコンサルの料金の形は、時間単位・作るものごとの一括・上限の時間を決めた月額の顧問の3つです。相手の状態に合わせて選びます。
| 料金の形 | 合う相手 | 決めること |
|---|---|---|
| 時間単位 | AIで何をしたいかが、まだはっきりしない相手 | 1時間の料金と、最初の数時間を無料にするか |
| 一括 | 成果物と範囲が決まっている相手 | 成果物・納期・範囲外の作業の扱い |
| 月額の顧問 | 納品した仕組みの改善や相談を続けたい相手 | 月の上限の時間と、相談の方法 |
料金の金額は、依頼主・作業の範囲・自分の事例で大きく変わり、未経験の人に当てはまる公的な目安はありません。
COACH AIの受講生は、月額の顧問の料金を、月の上限の時間と、担当者1人が受け持てる社数から逆算しました。別の受講生は、料金を「初期の環境づくり(一括)」「月額の顧問」「研修」「受託の開発(別の見積もり)」に分けて提案しています。
AIのツールの利用料は、料金と分けて書きます。COACH AIを運営するAITECHは、開発中は自社で払い、納品後は依頼主のアカウントで契約してもらう形にしています。
最初の契約で一番もめやすいのは、料金に含まれる範囲です。範囲外の作業は追加の見積もりにすると、受託する前に書面で決めておきます。
AIコンサルの契約で決めること
契約の前に、契約の形、作業の範囲、成果物の権利、AIに入力してよい情報の4つを、依頼主と書面で決めます。
請負と準委任
請負とは、仕事の完成を約束し、その結果に報酬が支払われる契約です(民法632条)。準委任とは、決まった作業を行うことを受託する契約です(民法656条)。
仕組みを開発・納品するAI受託は請負に、相談や改善を続けるAI顧問は準委任に近い形です。AIの答えは誤ることがあるため、AIの答えの誤りまで責任を負う書き方にしないよう、契約書の文言を確認します。
作業の範囲と成果物の権利
契約のときによく議論になるのは、どこまでが料金に含まれるかです。途中で「これもできる?」と頼まれたら、追加の料金と納期を書面で決めてから始めます。
COACH AIの運営は、成果物の権利を3つに分けて決めています。
| 分け方 | 中身 |
|---|---|
| 依頼主のもの | 依頼主から受け取った情報・資料・データと、譲ると書いた納品物 |
| 自分のもの | 前から持っているひな形や部品、一般的なやり方 |
| 個別に決めるもの | その依頼主のために新しく作った仕組みと、納品後の修正・再利用の範囲 |
AIに入力してよい情報
個人情報保護委員会は2023年6月2日に、生成AIサービスの利用に関する注意喚起を出しました。事業者が個人情報を入力するときは、利用目的の範囲内かを確認するよう求めています。
依頼主の顧客の名前や社外秘の資料をAIに入力してよいかは、作業の前に依頼主と決めておきます。
フリーランス・事業者間取引適正化等法
個人で独立した後は、フリーランス・事業者間取引適正化等法で守られる側になります。2024年11月1日に施行された法律です。
この法律は、フリーランスに仕事を頼む発注事業者に、取引条件の明示を義務づけています。あわせて、納品を受けた日から原則60日以内の報酬の支払いも義務づけています。契約や仕事のトラブルは、弁護士に無料で相談できる「フリーランス・トラブル110番」に相談できます。
AIコンサルとして独立するときの手続き
個人で独立するときは、税務署に開業届を出し、必要に応じて青色申告の申請とインボイスの登録をします。
開業届とは、個人で事業を始めたときに税務署へ出す届け出です。期限は2026年11月4日に国税庁の公式ページで確認しました。
| 手続き | 期限・条件 |
|---|---|
| 開業届 | 事業を始めた日の年分の確定申告の期限まで |
| 青色申告の承認申請 | 1月16日以後に事業を始めたときは、始めた日から2か月以内 |
| インボイスの登録 | インボイスを出すには、事前に登録が必要。登録すると消費税の申告が必要になる |
開業届は、e-Taxのほか、書面を持参・送付しても出せます。青色申告で最大65万円の控除を受けるには、期限までの申請に加え、決まった方法での帳簿づけとe-Taxでの申告などの条件があります。控除の条件は国税庁のタックスアンサーNo.2070にあります。
インボイス(適格請求書)とは、消費税の決まった項目を書いた請求書です。取引先からインボイスを求められるかは、依頼主ごとに違います。登録するかは、取引先と消費税の申告の手間を見て決めます。
会社員のまま副業で受託している間も、税金の申告に注意します。給与を1か所から受けている人は、給与以外の所得が20万円を超えると確定申告が必要です(国税庁 No.1900)。
AIコンサルの独立が向いている人・向いていない人
向いているのは、今の仕事の業務に詳しく、依頼主と話して困りごとを聞くことが苦にならない人です。
AIコンサルの独立が向いている人
- 業務の知識:今の仕事や業界の業務の流れを、人に説明できる
- 話すこと:経営者や現場の人と話し、困りごとを聞くことが苦にならない
- 続けること:新しいAIのツールを、自分の業務で毎週試せる
向いていないのは、人と話さずに作業だけをしたい人や、すぐに大きな収入を得たい人です。AIコンサルは、依頼主と話す時間が仕事の多くを占めます。最初の事例ができるまでは、収入が少ない期間もあります。
作業だけをしたい人は、決まった仕様のものを作るAI受託から始める方が合います。AI受託の会社のM&Aの事例はAI受託のM&A事例の記事にまとめています。
AIコンサルの独立を学ぶ講座の選び方
講座は、中身・決め方・総支払額・解約の条件の4つを確認してから申し込みます。Web会議で勧められても、その場で契約しません。
国民生活センターは2026年9月16日に、AI講座やSNS運用講座などのビジネス講座のトラブルについて注意を出しました。相談は2025年度に3,551件で、2020年度の1,169件から増えています。
講座を申し込む前に確認する4つの点
- 中身:何を、どのくらいの難しさで教えるかを細かく確認する
- 決め方:その場で決めずに、一度持ち帰って考える
- 支払い:月々の額ではなく、総支払額と払い終わるまでの期間を見る
- 解約:解約の条件と返金の可否を、契約の前に確認する
不安なときやトラブルのときは、消費者ホットライン「188」に電話します。COACH AIを検討する方も、同じ4つを確認してから申し込んでください。
COACH AIとは
COACH AIは、未経験・非エンジニアの方が、副業からAI受託・AIコンサル・AI顧問などのAI事業を立ち上げ、独立・事業化からM&Aまで目指せるよう、専属コーチがマンツーマンで伴走するスクールです。
プログラミング経験は不要で、ノーコードのツールから始められます。
依頼主と話す仕事をしたくない方や、学ぶ時間を毎週とれない方には向きません。詳しくはCOACH AIのページをご覧ください。
まとめ
最初にやることは、今の仕事の作業を1つAIで効率化し、その前と後を記録することです。
- AIコンサルは、依頼主の業務のどこにAIを使うかを決め、使い続けられるまで手伝う仕事です。
- 独立は、副業で1社目の案件を受託し、月額の契約を増やしてからにします。
- 必要なスキルは、業務を聞く力・AIのツールの知識・料金と契約を決める力です。
- 最初の顧客は、今の仕事の人脈と、知っている業界の会社から探します。
- 契約では、契約の形・範囲・権利・AIに入力してよい情報を書面で決めます。
- 独立したら、開業届を出し、青色申告とインボイスの登録を検討します。
AIコンサルとしての独立を目指すなら、COACH AIのページで進め方とサポートの内容を確認できます
COACH AIのページを見る
よくある質問
未経験でもAIコンサルとして独立できますか?
独立を目指すことはできます。ただし、最初は会社員のまま副業で1社目の案件を受託し、事例を作ってから独立する方が安全です。自分の業界の業務の知識が、未経験の人の一番の強みになります。
会社を辞めてから始めるべきですか?
辞める前に始めることをすすめます。会社員のうちに副業で事例と月額の契約を作れば、独立した月から仕事がある状態で始められます。副業を始める前に、勤め先の就業規則を確認します。
AIコンサルの年収はどれくらいですか?
年収は、料金・受ける社数・使える時間で大きく変わるため、決まった目安はありません。AIコンサルの年収を示す公的な統計も見当たりません。AI講座などのビジネス講座の相談は増えていて、国民生活センターが注意を呼びかけています。
プログラミングは必要ですか?
最初は必要ありません。業務の流れを聞いてAIを使う部分を決める仕事は、プログラミングなしでできます。決まった作業の自動化も、n8nのようなノーコードのツールで作れます。
この記事の統計・制度・料金は、2026年11月4日に各省庁・国民生活センター・各社の公式ページで確認しました。料金と制度は変わることがあります。申し込む前に公式サイトで確認してください(更新日:2026年11月4日・監修:株式会社AITECH CEO 小森谷 祐太)。




