AWSの個人利用の料金 無料プランとLightsailの月額を知り、想定外の請求とデータの消失を防げるようになる【2026年11月】
更新日:著者:AITECH編集局

監修:株式会社AITECH CEO
監修:株式会社AITECH
AIで開発したアプリをAWSに置くとき、月にいくらかかり、無料の期間が終わるとどうなるのかは分かりにくい点です。AWSの料金は、使った分だけ払う従量制が中心です。
先に答えると、個人のアプリは、月額が決まったAmazon Lightsailなら月5ドル(約790円)からです。無料プランは最長6か月で、終わるとアカウントが自動で閉じられ、90日後にデータが削除されます。
この記事では、月額を見積もり、想定外の請求とデータの消失を防ぐ設定ができるようになります。料金と仕様は2026年11月5日にAWSの公式ページで確認しました。この記事は、AI事業の立ち上げを学ぶスクール「COACH AI」を運営する株式会社AITECHが書いています。
この記事の結論
- 料金の仕組み:AWSは使った時間と量だけ払う従量制が中心。月額が決まったLightsailは月5ドル(約790円)から
- 無料プラン:最大200ドル分のクレジットで最長6か月。終わるとアカウントが自動で閉じ、90日後にデータが削除される
- 料金が上がる場面:Lightsailは停止中も課金され、公開のIPv4アドレスは使っていなくても1時間0.005ドルかかる
- 請求を防ぐ設定:ルートユーザーのMFAと予算の通知を設定する。通知だけではサーバーは止まらない
- データを残す設定:自動のスナップショットは元のサーバーと一緒に消えるため、残すものは手動のスナップショットにする
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AWSの個人利用の料金の仕組み
AWS(Amazon Web Services)の料金は、使ったサービスを使った期間と量だけ払う従量制が中心です。AWSは、水道や電気の料金の払い方に似ていると説明しています。

個人のWebアプリで料金がかかる主なものは、サーバーを動かした時間、データを保存した容量、外へ送ったデータの量(データ転送)です。外から受け取るデータの転送は、AWSの料金のページで無料とされています。
AWSには、Amazon Lightsailのように、サーバー・保存容量・転送量をまとめて月額で決めたプランもあります。料金の見通しを立てたい個人には、月額のプランが向きます。ドメインやサーバーの全体像はドメイン・サーバー・DNSの違いの記事にあります。IaaSとPaaSの違いはIaaS・PaaS・SaaSの違いの記事にあります。出典はAWS「料金」です(2026年11月5日確認)。
AWSの無料プラン
AWSに新しく登録した人は、最大200ドル(約3.2万円)分のクレジットを、最長6か月の無料プランで使えます。有料プランに切り替えない限り、料金は発生しません。
| 項目 | 無料プラン | 有料プラン |
|---|---|---|
| クレジット | 登録時100ドル+利用で最大100ドル | 同じ |
| 使えるサービス | 一部のサービス | すべてのサービス |
| クレジットを超えた分 | 請求されない(使えなくなる) | 通常の料金で請求される |
| 期間の終わり | 6か月かクレジットを使い切った時点でアカウントが閉じる | 閉じない |
この無料プランは、2025年7月にAWSが発表した仕組みです。円の額は、2026年11月5日の三菱UFJ銀行の公表仲値(1ドル=158.21円)で換算した目安です。実際の請求額は、カード会社の換算レートと手数料で変わります。出典はAWS「無料利用枠」、AWS「最新情報」(2025年7月16日)、AWS「Choosing a plan」、為替は三菱UFJリサーチ&コンサルティング「本日の為替相場」です(2026年11月5日確認)。
AWSの無料プランが終わったあとのアカウントとデータ
無料プランは、登録から6か月がたつか、クレジットを使い切ったときの早いほうで終わります。終わるとアカウントは自動で閉じられ、サーバーやデータにアクセスできなくなります。AWSは90日間データを残したあと、アカウントとすべてのデータを完全に削除します。
90日以内に有料プランに切り替えると、アカウントを使い続けられます。無料プランで残ったクレジットは、有料プランの請求に自動で使われます。
AWSの有料プランへの切り替え
- コンソールにサインインするAWSの管理画面(マネジメントコンソール)にサインインする
- プランの切り替えを選ぶ「Upgrade plan」を選ぶ
- 内容を確かめて切り替える使えるようになる機能を確かめ、「Upgrade account」を選ぶ
無料プランで公開したアプリを使い続けるなら、6か月が来る前に有料プランに切り替えます。切り替えた月から、クレジットを超えた分が請求されます。
個人のWebアプリに使うAWSのサービスと月額
個人のWebアプリには、月額が決まった仮想サーバーのAmazon Lightsailが使いやすく、IPv4アドレス付きなら月5ドル(約790円)からです。
| プラン | 月額 | 中身 |
|---|---|---|
| Lightsail 0.5GB | 5ドル(約790円) | メモリ0.5GB・SSD 20GB・転送量1TB |
| Lightsail 1GB | 7ドル(約1,110円) | メモリ1GB・SSD 40GB・転送量2TB |
| Lightsail 2GB | 12ドル(約1,900円) | メモリ2GB・SSD 60GB・転送量3TB |
| Lightsail(IPv6のみ) | 3.5ドル(約550円)から | 公開のIPv4アドレスなし |
どれもLinuxのプランで、CPUは2つです。転送量は、受け取りと送り出しの合計で数えます。超えた分は送り出しのデータだけが課金され、東京のリージョンでは1GBあたり0.14ドル(約22円)です。出典はAmazon Lightsail「Pricing」とAmazon Lightsail「FAQs」です(2026年11月5日確認)。
LightsailとEC2の違い
Amazon EC2は、使った時間だけ払う仮想サーバーです。性能や台数を細かく選べる一方、サーバー・保存容量・通信・公開のIPv4アドレスに別々の料金がかかります。Lightsailは、これらをまとめた月額で、請求額を見積もりやすい形です。
| 項目 | Lightsail | EC2 |
|---|---|---|
| 料金の形 | 月額(時間で日割り) | 使った時間と量 |
| 含まれるもの | サーバー・SSD・転送量・固定のIPアドレス | サーバーだけ(ほかは別料金) |
| 向く人 | 月額を決めて小さなアプリを動かしたい | 構成を細かく決めたい |
Lightsailの無料プランのクレジット
AWSの無料利用枠のページによると、無料プランのクレジットは、無料プランと有料プランのどちらでもLightsailに使えます。AWSの説明書では、無料プランのアカウントには、短期間の無料トライアルは適用されないとしています。
日本語のLightsailの料金のページには、期間限定の無料の案内が残っています。有料プランの対象のプランを、3か月間(月750時間まで)無料にするものです。英語の公式ページには同じ案内がないため、使う前に請求の画面でクレジットの残りと対象を確かめます。出典はAWS「Lightsail Free Tier」、AWS「Using the AWS Free Tier」、Amazon Lightsail「料金」です(2026年11月5日確認)。
AWSの料金が上がる場面
AWSの想定外の請求は、止めたつもりのサーバー、使っていないIPアドレス、転送量の超過、残したままのデータから生じます。
AWSで料金が上がる主な場面
- 停止中のLightsail:Lightsailは、動いているときだけでなく、停止しているときも月額がかかる
- 公開のIPv4アドレス:EC2などの公開のIPv4アドレスは、使っていなくても1時間0.005ドル(月に約580円)かかる
- 転送量の超過:Lightsailのプランの転送量を超えると、送り出した分に1GBあたりの料金がかかる
- 保存データ:スナップショットは、元のサーバーを削除しても、手動で取ったものは残り、料金がかかり続ける
公開のIPv4アドレスの料金は、2024年2月1日から、使用中のものにも使っていないものにも同じようにかかります。月に約580円は、1時間0.005ドルに1か月の約730時間をかけた試算です。
AWSの「予期しない請求」のチェックリストは、ほかの原因も挙げています。無効にしたリージョンに残ったリソースと、ほかのサービスが自動で作ったリソースです。出典はAmazon Lightsail「FAQs」、Amazon VPC「料金」、AWS「Avoiding unexpected charges」です(2026年11月5日確認)。
使わなくなったLightsailは、停止ではなく削除します。削除する前にスナップショットを取れば、データは残せます。
AWSの想定外の請求を防ぐ設定
AWSの想定外の請求を防ぐ設定は4つで、公開の前に行います。ルートユーザーの多要素認証、予算と通知、請求の画面の確認、不要なサーバーの削除です。
- ルートユーザーを守る登録に使ったアカウント(ルートユーザー)に多要素認証(MFA)を設定する
- 予算と通知を作るAWS Budgetsで月の予算額を決め、超えそうなときのメールを設定する
- 請求の画面を見る毎月、請求とクレジットの残りの画面で、サービスとリージョンごとの金額を確かめる
- 不要なサーバーを削除する使っていないサーバー・IPアドレス・スナップショットを削除する
ルートユーザーとは、AWSに登録したメールアドレスでサインインする、すべての権限を持つアカウントです。多要素認証(MFA)とは、パスワードに加えて、スマートフォンのアプリなどの確認を求める仕組みです。ルートユーザーが乗っ取られると、高額なサーバーを勝手に作られるおそれがあります。出典はAWS「Root user best practices」です(2026年11月5日確認)。
AWSの予算の通知と利用の停止の違い
AWS Budgetsの予算の監視と通知は無料です。通知は金額を知らせるだけで、サーバーは止まりません。予算を超えたときに処理を自動で行うには、予算に「アクション」を付けます。
アクションでできるのは、権限の制限(IAMのポリシーの適用など)と、指定したEC2・RDSのインスタンスを対象にした処理です。アクション付きの予算は月2つまで無料で、3つ目からは1つにつき1日0.10ドルです。出典はAWS Budgets「Pricing」とAWS「Configuring budget actions」です(2026年11月5日確認)。
Lightsailは予算のアクションの対象として案内されていません。予算の通知を受けたら、自分で画面を開いて不要なものを削除します。
AWSでデータを消さない設定
AWSでデータを残すには、Lightsailのスナップショットを自動で取ります。無料プランを使っている場合は、終了前に有料プランへの切り替えかデータの書き出しを済ませます。
Lightsailのスナップショット
スナップショットとは、ある時点のサーバーやディスクのデータをまるごと写し取ったコピーです。料金は、保存した容量1GBあたり月0.05ドル(約8円)です。
自動のスナップショットを有効にすると、Lightsailが毎日決まった時刻にスナップショットを取り、直近の7つを残します。自動のスナップショットは、元のサーバーを削除するとすべて消えます。サーバーを削除する前に残したいものは、手動のスナップショットとしてコピーします。出典はAmazon Lightsail「Automatic snapshots」とAmazon Lightsail「Pricing」です(2026年11月5日確認)。
AWSの無料プランの終了前にやること
無料プランが終わる前に確かめること
- 期限:請求の画面で、無料プランの終了日とクレジットの残りを確かめる
- 続けるか:アプリを使い続けるなら、終了前に有料プランに切り替える
- やめるなら:データベースやファイルを手元に書き出してから、終了を迎える
- 閉じたあと:閉じてから90日を過ぎると、切り替えてもデータは戻らない
AWSが止まったときの確認
AWSのアプリが開けないときは、AWSの障害、アカウントの状態、Lightsailの画面の順に確かめます。
- AWSの障害を見るAWS Health Dashboardで、使っているリージョンの障害を確かめる
- アカウントの状態を見る無料プランの終了や支払いの失敗で、アカウントが閉じていないかを確かめる
- サーバーの状態を見るLightsailの画面で、サーバーが動いているか、転送量やCPUが上限に近くないかを見る
無料プランの期限切れでアカウントが閉じると、アプリも開けなくなります。AWS Health Dashboardに障害が出ていない場合は、次にアカウントの状態を確かめます。出典はAWS Health Dashboardです(2026年11月5日確認)。
2025年10月のAWSの大規模障害
2025年10月20日から21日(日本時間)に、アメリカ東部(バージニア北部)のリージョンで障害が起きました。データベースのサービスAmazon DynamoDBにつながらなくなりました。AWSは、原因をDNSの自動管理の仕組みの潜在的な欠陥と公表しています。
障害は日本時間の10月20日15時48分に始まり、10月21日6時20分に終わりました。このリージョンのサービスに頼るほかのAWSのサービスにも影響が広がりました。出典はAWS「Amazon DynamoDB サービス中断の概要」です(2026年11月5日確認)。
日本の利用者向けのアプリは、東京のリージョンに置くのが基本です。依頼主には、障害の確認先としてAWS Health DashboardのURLを渡します。
AWSとPaaS・VPSの選び方
サーバーのOSの管理をしたくないならPaaS、日本のリージョンや月額の固定を重視するならAWSのLightsailが向きます。
| 項目 | AWS Lightsail | Railway(PaaS) | さくらのVPS |
|---|---|---|---|
| 料金の形 | 月額(ドル) | 月額+利用料(ドル) | 月額(円) |
| 最も安いプラン | 月5ドル | 月5ドル | 月590円(石狩・年払い) |
| OSの管理 | 自分で行う | Railwayが行う | 自分で行う |
| 日本のリージョン | あり(東京) | なし | あり(石狩) |
Lightsailは仮想サーバーのため、OSの更新やセキュリティの設定を自分で行います。AIで開発したアプリをGitHubから公開し、OSの管理をしたくない場合は、PaaSのRailwayが向きます。さくらのVPSの料金は税込で、石狩のリージョンを年払い(年7,078円)にした場合の月額換算です。月払いは月643円です。出典はさくらのVPSです(2026年11月5日確認)。Railwayの料金はRailwayの料金と使い方、ドメインの設定はCloudflareの無料プランでできることの記事にあります。
COACH AIとは
COACH AIは、未経験・非エンジニアの方が、副業からAI受託・AIコンサル・AI顧問などのAI事業を立ち上げ、独立・事業化からM&Aまで目指せるよう、専属コーチがマンツーマンで伴走するスクールです。
プログラミング経験は不要で、ノーコードのツールから始められます。
依頼主のシステムをAWSに置く仕事では、月額の見積もり、請求の上限、データの保存と障害の説明を依頼主に伝えます。自分のアプリをAWSで動かしたいだけで、AIを仕事にする予定がない方は、この記事の内容で足ります。詳しくはCOACH AIのページをご覧ください。
まとめ
AWSの料金の仕組みと無料プランの終わり方を知ると、月額を見積もり、想定外の請求とデータの消失を防いだうえでアプリを公開できます。
- AWSの料金は従量制が中心で、Lightsailなら月5ドル(約790円)から月額を決めて使えます。
- 無料プランは最大200ドル分・最長6か月で、終わるとアカウントが閉じ、90日後にデータが削除されます。
- Lightsailは停止中も課金され、EC2などの公開のIPv4アドレスは使っていなくても課金されます。
- ルートユーザーのMFAと予算の通知を設定します。通知だけでは、サーバーは止まりません。
- 自動のスナップショットは元のサーバーと一緒に消えるため、残すものは手動のスナップショットにします。
Claude Codeなどを動かすサーバーの考え方はClaudeの種類と構成の記事にあります。APIキーの管理はAI駆動開発のセキュリティ、公開までの手順はWebアプリの公開方法の記事にあります。
よくある質問
AWSの無料プランのまま、アプリの公開を続けられますか?
続けられるのは、登録から6か月か、クレジットを使い切るまでです。無料プランが終わるとアカウントが閉じ、アプリも止まります。公開を続けるなら、終了前に有料プランに切り替えます。
Lightsailを停止すれば、料金はかかりませんか?
かかります。Lightsailは、動いているときも停止しているときも月額が課金されます。料金を止めるには、スナップショットを取ってからサーバーを削除します。削除した月の料金は、使った時間の分だけの日割りです。
高額の請求が来たら、何をしますか?
請求の画面で、料金が出ているサービスとリージョンを確かめます。そのうえで、不要なサーバー・IPアドレス・スナップショットを削除します。身に覚えのない利用なら、ルートユーザーのパスワードとMFAを確かめ、AWSのサポートに問い合わせます。
Lightsailに無料期間はありますか?
無料プランのクレジットを、Lightsailのサーバーに使えます。日本語の料金のページには有料プラン向けの3か月間無料の案内が残っていますが、英語の公式ページにはありません。使う前に、請求の画面でクレジットの残りと対象を確かめます。
この記事の料金と仕様は、2026年11月5日に各社の公式ページで確認しました。料金とプランは変わることがあります。契約の前に公式サイトで確認してください(更新日:2026年11月5日・監修:株式会社AITECH CEO 小森谷 祐太)。




