Cloudflareの無料プランでできること 独自ドメインの設定とお名前.comからの移管を自分で進められるようになる【2026年11月】
更新日:著者:AITECH編集局

監修:株式会社AITECH CEO
監修:株式会社AITECH
AIで開発したアプリに独自ドメインを付けるとき、迷いやすいのは2点です。Cloudflareを無料でどこまで使えるのかと、お名前.comのドメインをどう移すのかです。Cloudflareは、無料のFreeプランでもDNS・SSL・攻撃の防御を提供しています。
先に答えると、個人のWebアプリの公開に必要なDNSとSSLは、Freeプランで足ります。ドメインの移管は任意で、.jpのドメインは移管できず、DNSの切り替えだけを行います。
この記事では、無料で使う機能と上限を決め、メールを止めずに独自ドメインを設定できるようになります。料金と仕様は2026年11月5日にCloudflareの公式ページで確認しました。この記事は、AI事業の立ち上げを学ぶスクール「COACH AI」を運営する株式会社AITECHが書いています。
この記事の結論
- 無料プランでできること:FreeプランはDNS・SSL・DDoS攻撃の防御・CDN・基本のWAFを0ドルで使える。公開に必要なDNSとSSLはFreeで足りる
- 無料プランの制限:公式はFreeを事業に欠かせないものではない個人・趣味向けとし、稼働の保証はBusiness以上。Workersの無料は1日10万リクエストまで
- PagesとWorkers:Cloudflareは新しいプロジェクトをWorkersで始めるよう案内している
- 独自ドメインの設定:ネームサーバーを書き換える前に、MXレコードなどのDNSの設定を1件ずつ照らし合わせる
- お名前.comからの移管:DNSを使うだけなら移管は不要。.jpと.co.jpは移管できず、ネームサーバーの変更だけを行う
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Cloudflareとは
Cloudflareは、サイトを訪れる人とアプリの置き場所の間に入り、DNS・SSL・攻撃の防御・配信の高速化を提供する会社です。

DNSとは、ドメインを、アプリの置き場所の住所(IPアドレス)に結びつける仕組みです。Cloudflareは、DNSの管理に加えて、通信を暗号化するSSLの証明書を発行します。大量の通信でサイトを止めるDDoS攻撃の防御も行います。
アプリそのものはRailwayやAWSなどの置き場所で動かし、CloudflareにはDNSと攻撃の防御を任せる分け方が一般的です。ドメイン・DNS・サーバーの全体像はドメイン・サーバー・DNSの違いの記事にあります。公開までの手順はWebアプリの公開方法の記事にあります。
Cloudflareの無料プランでできること
Cloudflareの無料プランでは、DNS・SSLの証明書・DDoS攻撃の防御・CDN・基本の攻撃防御のルールを0ドルで使えます。
| 機能 | できること | 無料の範囲 |
|---|---|---|
| DNS | ドメインを置き場所に結びつける | 含まれる |
| SSL(Universal SSL) | URLを「https」にする証明書を自動で発行 | 含まれる |
| DDoS攻撃の防御 | 大量の通信によるサイトの停止を防ぐ | 量の上限なし |
| CDN | 世界の拠点からページを配信し、表示を速くする | 含まれる |
| WAF(無料のルール) | よく知られた攻撃の通信を止める | 無料のルールの範囲 |
| Workers | Cloudflareの上でアプリのプログラムを動かす | 1日10万リクエスト |
| R2 | 画像などのファイルを保存する | 毎月10GBまで・外への通信は無料 |
CDNとは、世界各地の配信拠点からページを届け、表示を速くする仕組みです。WAFとは、Webアプリを狙う攻撃の通信を見分けて止める仕組みです。出典はCloudflare「Plans」、Cloudflare「Workers Limits」、Cloudflare「R2 pricing」です(2026年11月5日確認)。
個人のWebアプリの公開で使うCloudflareの機能
RailwayやAWSで動かすアプリに独自ドメインを付ける場合、Cloudflareでは主にDNSとSSLを使います。アプリをCloudflareの上で動かす場合は、Workersも使います。
アプリの置き場所を別の会社にする場合、CloudflareはDNSとSSLのために使います。Freeプランの範囲で、追加の費用はかかりません。
Cloudflareの無料プランの制限
Cloudflareは、Freeプランを、事業に欠かせないものではない個人・趣味のプロジェクト向けとしています。止まると売上に響くサイトの稼働の保証(SLA)は、Business以上です。
Cloudflareの有料プランとの違い
| プラン | 月額 | 公式の対象 |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | 事業に欠かせないものではない個人・趣味のプロジェクト |
| Pro | 年払い20ドル(約3,160円)・月払い25ドル | 事業に欠かせないものではないプロのWebサイト |
| Business | 年払い200ドル(約3.2万円)・月払い250ドル | オンラインで事業を行う小規模な会社 |
| Contract | 個別の見積もり | 事業の中心になる重要なアプリ |
稼働率100%の保証(SLA)が付くのはBusiness以上です。円の額は、2026年11月5日の三菱UFJ銀行の公表仲値(1ドル=158.21円)で換算した目安です。実際の請求額は、カード会社の換算レートと手数料で変わります。出典はCloudflare「Plans」、為替は三菱UFJリサーチ&コンサルティング「本日の為替相場」です(2026年11月5日確認)。
Workersの無料の上限と超えたときの動き
WorkersのFreeプランは、アカウント全体で1日10万リクエストまでです。回数は協定世界時の0時(日本時間の午前9時)に戻ります。1回の処理に使えるCPUの時間は10ミリ秒です。
1日の上限を超えると、Cloudflareはエラー1027の画面を返します。設定で「Workerを通さずにそのまま通す」動きに切り替えることもできます。CPUの時間を超えた処理は、エラー1102で止まります。
有料のWorkers Paidは月5ドル(約790円)からで、月1,000万リクエストが含まれます。超えた分は100万リクエストごとに0.30ドルです。出典はCloudflare「Workers Limits」とCloudflare「Workers Pricing」です(2026年11月5日確認)。
依頼主の売上に関わるアプリをWorkersで動かす場合は、月5ドルのWorkers Paidで見積もります。1日の上限で止まる事態を防げます。
Cloudflare PagesとWorkersの違い
Cloudflareは、2026年8月25日に更新したPagesの説明書で、新しいプロジェクトはWorkersで始めるよう案内しています。
| 項目 | Pages | Workers |
|---|---|---|
| 公式の位置づけ | ほとんどの使い方はWorkersでも対応できる | アプリを作るための主な仕組み |
| 無料の上限 | 月500回のデプロイ | 1日10万リクエスト |
| 新しく作る場合 | 公式はWorkersを案内 | 公式が案内している |
Pagesは、ページの表示が中心のサイトをGitHubから公開する仕組みとして使われてきました。Cloudflareは「WorkersはPagesのほとんどの使い方に対応し、より幅広い機能を備える」と説明しています。すでにPagesで動いているサイトのために、Workersへの移し方の説明書も用意されています。
AIに公開の方法を聞くと、Pagesを使う手順が返ってくることがあります。新しく作る場合は、Workersで進めるよう指示します。出典はCloudflare「Pages」とCloudflare「Migrate from Pages to Workers」です(2026年11月5日確認)。
Cloudflareで独自ドメインを設定する手順
Cloudflareで独自ドメインを使うには、ドメインを追加してDNSの設定を確かめ、登録会社でネームサーバーを書き換えます。
- ドメインを追加するCloudflareの画面でドメイン名を入れ、Freeプランを選ぶ
- DNSの設定を照らし合わせる自動で読み込まれた設定を、今の登録会社の設定と1件ずつ比べる
- DNSSECを止める今の登録会社でDNSSECを使っていれば、先に止める
- ネームサーバーを書き換える登録会社の画面で、Cloudflareが示す2つのネームサーバーに変える
- 有効になったか確かめる最大24時間待ち、Cloudflareからのメールと画面の表示で確かめる
- 置き場所とつなぐRailwayやAWSが示すCNAMEやTXTを、CloudflareのDNSに追加する
ネームサーバーとは、ドメインのDNSの設定をどの会社が管理するかを決める設定です。ネームサーバーをCloudflareに変えても、ドメインの登録と更新の料金は、今の登録会社に払い続けます。
Freeプランで使えるのは、ネームサーバーをCloudflareに変える方式(フルセットアップ)だけです。出典はCloudflare「Set up a primary zone (Full setup)」です(2026年11月5日確認)。Railwayでの独自ドメインの追加はRailwayの料金と使い方の記事にあります。
Cloudflareへの切り替えでメールを止めないための確認
Cloudflareの説明書は、自動の読み込みがすべてのDNSの設定を見つけるとは限らないとしています。メールの設定が漏れたまま切り替えると、そのドメインのメールが届かなくなります。
ネームサーバーを切り替える前に確かめるDNSの設定
- MXレコード:メールの届け先の設定が、今の設定と同じ内容で入っている
- メールの認証:SPF・DKIM・DMARCのTXTレコードが入っている
- サイトの行き先:ドメインそのもの(example.com)とwwwの行き先が入っている
- ほかのシステム:サブドメインで動く予約システムなどの設定が入っている
MXレコードとは、そのドメイン宛てのメールをどのメールサーバーに届けるかを決める設定です。今の登録会社の管理画面から、DNSの設定を1件ずつ書き出してから比べます。
Cloudflareのプロキシの有無の使い分け
CloudflareのDNSの設定には、オレンジの雲(プロキシあり)と灰色の雲(DNSのみ)の切り替えがあります。プロキシありでは、通信がCloudflareを通り、防御と高速化が働きます。
メールの設定と、ほかのサービスがドメインの所有を確かめるためのCNAMEは、DNSのみにします。Railwayでワイルドカードのドメインを使う場合も、確認用のCNAMEはプロキシを外すよう案内されています。出典はCloudflare「Proxy status」とRailway「Working with Domains」です(2026年11月5日確認)。
お名前.comからCloudflareへの移管
お名前.comからCloudflareへの移管は、ドメインの登録と更新の契約をCloudflareに移す手続きです。DNSをCloudflareで使うだけなら、移管は必要ありません。
移管とネームサーバー変更の違い
| 項目 | ネームサーバー変更 | 移管 |
|---|---|---|
| 移るもの | DNSの管理だけ | ドメインの登録と更新の契約 |
| 更新料を払う先 | お名前.comのまま | Cloudflare |
| 移管の費用 | かからない | 移管の料金がかかり、多くのドメインで期限が1年延びる |
| .jpのドメイン | できる | できない |
Cloudflareに移管できないドメインと条件
Cloudflare Registrarの対応ドメインの一覧に、.jpと.co.jpはありません(2026年11月5日時点)。.com・.net・.dev・.app・.io・.ai は一覧にあります。.jpと.co.jpのドメインはCloudflareに移管できません。お名前.comで更新を続け、ネームサーバーの変更だけを行います。
移管できるドメインにも条件があります。登録から60日以上たち、直近60日に移管していないことです。直近60日に登録者の名前・組織・メールアドレスを変えていないことも条件です。「例え.jp」のように日本語などの文字を含むドメインも移管できません。出典はCloudflare「TLD Policies」とCloudflare「Transfer your domain to Cloudflare」です(2026年11月5日確認)。
お名前.comからCloudflareへの移管の手順
- Cloudflareで有効にする独自ドメインの設定の手順で、ドメインをCloudflareで有効にする
- ロックを外す今の登録会社(お名前.com)の管理画面で、移管のロックを外す
- 認証コードを取得する今の登録会社で、移管に使う認証コードを取得する
- Cloudflareで申し込むCloudflareの移管の画面で認証コードを入れ、支払い方法を確かめる
- 移管を承認する今の登録会社で移管を承認し、完了を待つ
- メールアドレスを確認する移管の後、登録者のメールアドレスの確認を済ませる
Cloudflareは、作業の時間を約30分、完了までを最大10日としています。認証コードは、ドメインがCloudflareで有効になるまで入力できません。Cloudflareのアカウントには、支払い方法を先に登録しておきます。
Cloudflare Registrarでは、ICANNの決まりで登録者のメールアドレスの確認が必要です。15日以内に確認しないとドメインが保留になり、ネームサーバーが仮のサーバーに置き換えられてサイトが開けなくなります。確認が済むと、ネームサーバーは自動で元に戻ります。出典はCloudflare「Registrar Troubleshooting」です(2026年11月5日確認)。
お名前.comとCloudflareの更新料の比べ方
お名前.comの.comの更新料は、年1,615円から(税込・サービス維持調整費込み・登録時期により異なる)です。Cloudflare Registrarは、登録管理団体とICANNに払う原価のまま販売するとしています。Cloudflareの価格はドルで、移管の画面に表示されます。
比べるときは、2年目以降に毎年払う更新料どうしを、円に換算して比べます。出典はお名前.com「料金一覧」とCloudflare Registrarです(2026年11月5日確認)。お名前.comのサービスで起きた不正アクセスの事例はGMOの不正アクセスの事例の記事にあります。
依頼主のドメインを移管するときは、名義が依頼主のままかを先に確かめます。直近60日に登録者の情報を変えると、60日間は移管できません。
Cloudflareが止まったときの確認
Cloudflareを使うサイトが開けないときは、状態ページ、Radarの障害の情報、自分のDNSの変更、置き場所の状態の順に確かめます。
- 状態ページを見るcloudflarestatus.com で、Cloudflare側の障害が出ていないかを確かめる
- 地域の障害を見るCloudflare Radarの障害の情報で、国や通信会社の障害がないかを見る
- DNSの変更を見直す直前に自分が変えたDNSの設定がないか、Cloudflareの記録で確かめる
- 置き場所の状態を見るRailwayやAWSの状態ページで、アプリの側の障害を確かめる
Cloudflare Radarの障害の情報(Outage Center)は、国・地域や通信会社ごとのインターネットの障害を公開しています。出典はCloudflare StatusとCloudflare「Radar Outages」です(2026年11月5日確認)。
Cloudflareの2025〜2026年の主な障害
Cloudflareが公式ブログで原因を公表した、2025年11月以降の主な障害は次のとおりです(時刻は協定世界時)。3件とも、攻撃ではなく、Cloudflare社内の変更が原因です。
| 日付 | 内容 | 原因 |
|---|---|---|
| 2025年11月18日 | 11時20分から、Cloudflareを使う多くのサイトでエラーの画面。14時30分にほぼ回復 | データベースの権限の変更 |
| 2025年12月5日 | 約25分、HTTPの通信の約28%で障害 | 通信の中身を読む処理の変更 |
| 2026年2月20日 | 利用者が自分のIPアドレスを持ち込む契約(BYOIP)の一部の利用者で、約6時間つながらない | IPアドレスの管理の変更 |
出典は2025年11月18日の報告、2025年12月5日の報告、2026年2月20日の報告です(2026年11月5日確認)。
Cloudflare全体の障害は、利用者の設定では避けられません。依頼主には、障害の確認先として状態ページのURLを納品の資料に書いて渡します。
COACH AIとは
COACH AIは、未経験・非エンジニアの方が、副業からAI受託・AIコンサル・AI顧問などのAI事業を立ち上げ、独立・事業化からM&Aまで目指せるよう、専属コーチがマンツーマンで伴走するスクールです。
プログラミング経験は不要で、ノーコードのツールから始められます。
依頼主のアプリを公開する仕事では、ドメインの設定と切り替え、障害のときの説明までを受託側が担う場面が多くあります。自分のドメインをCloudflareにつなぎたいだけで、AIを仕事にする予定がない方は、この記事の内容で足ります。詳しくはCOACH AIのページをご覧ください。
まとめ
Cloudflareの無料プランの範囲と手順を知ると、独自ドメインをメールを止めずに設定し、移管するかどうかを自分で判断できます。
- Freeプランは0ドルで、DNS・SSL・DDoS攻撃の防御・CDN・基本のWAFが使えます。
- Freeは事業に欠かせないものではないプロジェクト向けで、稼働の保証はBusiness以上です。
- Workersの無料は1日10万リクエストまでで、新しいプロジェクトはPagesではなくWorkersで始めます。
- ネームサーバーを切り替える前に、MXレコードなどのDNSの設定を1件ずつ確かめます。
- .jpと.co.jpは移管できず、お名前.comで更新を続けたまま、ネームサーバーだけを変えます。
アプリの置き場所の料金はRailwayの料金と使い方とAWSの個人利用の料金の記事にあります。置き場所の型の違いはIaaS・PaaS・SaaSの違い、APIキーなどの管理はAI駆動開発のセキュリティの記事にあります。
よくある質問
Cloudflareの無料プランを、仕事のサイトに使えますか?
Cloudflareは、Freeプランを「事業に欠かせないものではない個人・趣味のプロジェクト向け」と説明しています。仕事での利用を禁じる記載はありません。止まると売上に響くサイトでは、稼働の保証が付くBusiness以上を依頼主と検討します。
.jpのドメインは、Cloudflareで使えますか?
DNSは使えます。お名前.comなどでネームサーバーをCloudflareに変えると、.jpのドメインもDNSをCloudflareで管理できます。2026年11月5日時点で、.jpと.co.jpはCloudflareへの移管には対応していません。
移管の間に、サイトやメールは止まりますか?
移管の前にドメインをCloudflareで有効にしておく手順のため、移管の手続きそのものではDNSの設定は変わりません。止まる原因になりやすいのは、次の2つです。ネームサーバーの切り替えでのDNSの設定の漏れと、移管の後に登録者のメールアドレスの確認を済ませないことです。
お名前.comとCloudflareの両方に料金を払いますか?
ネームサーバーの変更だけなら、ドメインの更新料はお名前.comに払い、CloudflareのFreeプランは0ドルです。移管すると、更新料の支払い先がCloudflareに変わり、お名前.comへの更新料はなくなります。
この記事の料金と仕様は、2026年11月5日に各社の公式ページで確認しました。料金とプランは変わることがあります。契約の前に公式サイトで確認してください(更新日:2026年11月5日・監修:株式会社AITECH CEO 小森谷 祐太)。




